歯周病治療は
「痛い」「治療期間がかかる」と
思っていませんか?
おけはざま歯科クリニックでは、薬を使って歯周病を治す歯周内科に力を入れています。従来の歯周病治療は、歯や歯の根元に付着した歯垢や歯石を器具で取り除いたり、歯茎を切開する歯周外科治療を行うものでした。
歯周病治療は痛みをともない、患者様の負担となってしまうばかりでなく、場合によっては痛い思いをしても歯周病が治らないケースもありました。
おけはざま歯科クリニックでは「痛くない治療がしたい」という思いから15年以上、歯周内科に携わってきました。院長は国際歯周内科学会に所属しており、多くの治療実績とデータに裏付けされた歯周内科治療が可能です。
歯周病はどんな病気?
歯周病は「風邪」と同じ感染症です
歯周病とは、カビ菌や歯周病菌の感染によって歯の周りの歯ぐきが炎症したり、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
左側は健康な状態、右側は歯周病の状態を表しています。
- 口臭がある
- ネバネバ感がある
- 歯ぐきに赤みがある
- 出血する
- 歯がグラグラする
- 噛むと痛い
- 膿が出る
歯周病の原因となる主な菌と進行
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カンジタアルビカンス
(カビ菌) -
スピロヘータ
歯周病菌 -
口腔トリコモナス
(原虫) -
歯肉アメーバ
(原虫)
歯周病は、それぞれの菌が持つ性質によって進行していきます。
初めにカビ菌が歯ぐきについての炎症を起こし、歯ぐきが腫れて歯と歯ぐきの間の溝が汚れやすくなります。カビ菌がさらに奥で炎症をおこします。歯と歯ぐきの間にポケットができます。ここに歯周病菌がたまり、炎症がひどくなり骨が溶けていき、最後には歯がグラグラになります。
歯周病は感染症です。医科でいうと一般的な感染症は「風邪」です。風邪であれば医師の指示のもと飲み薬でほとんどの場合治るのと同じで、歯周病も飲み薬で治すことができます。
歯周内科は
患者さんの負担の少ない治療方法です
従来の歯周病治療と歯周内科の違い
従来の歯周病治療 | 歯周内科 | |
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治療内容 |
ブラッシング指導 歯石除去・歯の周りのお掃除 綺麗になるまで繰り返す |
感染している菌をチェック 適した飲み薬の処方 炎症が引いたら歯石除去・ブラッシング指導 |
治療期間 | 数ヶ月〜数年間 | 約2週間で効果が出る |
痛み |
あり 炎症がある状態で治療を進めるため 治療中の痛みが伴う |
少ない 薬で炎症を抑えてから歯石除去を するため痛みは少ない |
費用 | 治療が長期間になるため 治療費がかかる |
治療期間が短いため 治療費を抑えることができる |
効果 | 患者さんの歯磨きの仕方や 医師や歯科衛生士の技術差により 結果にばらつきが出る |
歯周内科の知識が歯科医師の元で治療を 行えば効果のばらつきが出来にくい |
従来の歯周病治療は、期間や痛みなど患者さんの負担が多い治療で、結局継続できずに悪化してしまうことが多くありました。歯周内科は、痛みも少なくすぐに効果も感じやすいため患者さんにとって有効な治療方法です。当院では歯周内科治療を始めて15年以上経過し、多くの患者さんで良い治療結果が出ており、自信をもっておすすめしております。
短期間で歯周病を治す
歯周内科の流れ
歯周病菌の有無・種類・量、お口の状態を検査します
顕微鏡検査
顕微鏡検査では、お口の中の汚れを少し採取して、顕微鏡で観察します。歯周病菌やカビ菌の種類を確認することができます。
歯周組織 測定検査
歯周ポケットの深さの測定や歯のぐらつき検査、出血の有無など目視による検査も行い歯周病の進行度を確認します。
レントゲン
歯の骨の溶け具合をレントゲンで確認し、歯周病の進行度を確認します。
お口の状態に合わせて歯周内科治療を行います
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口内に細菌が少ない
ご自宅でのメンテナンスと定期検診で歯周病予防していきます。
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カンジタアルビカンス
(カビ菌)が多いペリオバスター(歯磨きスプレー)を使用して殺菌します。天然由来の成分(ひのき)で作られているため副作用の心配はほとんどありません。
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スピロヘータ
(歯周病菌)が存在するジスロマック(内服薬)を服用して歯茎の炎症を抑えます。毎食後の服用を3日間続けることで1週間効果が持続します。
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口腔トリコモナス(原虫)や
歯肉アメーバ(原虫)が存在するトリコモナスやアメーバが口内にいる人は、メトロニダゾール(フラジール内服薬)という抗減虫剤を服用していただく取り除く必要があります。歯科では扱っていない薬ですので、内科で薬を処方してもらいます。
2週間後に歯周病菌の再検査を行います
顕微鏡検査で、歯周病菌の有無をチェックしていきます。
ほとんどの方は2週間後の再検査時には炎症がおさまり、歯周病菌が減少します。
この段階で、口臭やネバネバ感の改善を実感する患者さんが多くいらっしゃいます。
歯ぐきの炎症が治ったら歯石除去とセルフケア指導をおこないます
腫れが治ると、歯ぐきに埋もれていた汚れが見えるようになります。そこではじめてスケーラーを使って、歯の表面の歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を取り除いていきます。
必要であれば、歯根部の歯石を取り除くSRP(ルートプレーニング)を行います。
炎症が治っているので、クリーニングの痛みは従来に比べて少なくなります。
また歯周病は歯科医院でのクリーニングだけでなく、患者様ご自身のセルフケアが大切です。おけはざま歯科クリニックでは、患者様お一人お一人に合わせたブラッシング指導を行います。
数ヶ月に1度の定期検診でしっかりと予防
最初は2週間に1度のペースで通院していただき、検診と歯石除去などの治療を行なっていきます。歯周病がよくなってきたら3ヶ月に1度、通院して歯周病予防をおこないます。
1週間後の患者さんの自覚症状の変化
歯周内科の治療効果
歯周内科治療開始1週間後の患者さんに自覚症状の変化のアンケートを取ったところ、自覚症状が強い方ほど1週間後の変化を大きく実感しています。
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歯ぐきからの出血
有効率85%
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口臭
有効率90%
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朝起きた時の
ネバつき有効率85%
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歯ぐきからの膿
有効率88%
※国際歯周内科学会研究会調べ
たった1週間でも、他にも噛んだ時の痛みの改善、歯ぐきの腫れの改善、歯のグラグラの改善、歯のしみる感じの改善などの効果を実感されています。歯周内科なら早期に治療効果が出るため、患者さんの負担が少なく治療ができ、また歯周病を悪化させずに治すことが可能です。
歯周病治療で疲れてしまった方へ
歯周病は身体の健康にも影響する
怖い病気です
歯周病は口腔内の問題に止まらず、全身疾患に大きく関与していることが医科の分野でも問題になっています。歯周病が悪化すると歯周病菌が血管から全身にまわり、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因になります。
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糖尿病
通常歯周病菌が血管に入っても免疫で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。また糖尿病に使用される血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせます。
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動脈硬化(心臓病・脳梗塞)
歯周病菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラークが出来血液の通り道は細くなり心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
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誤嚥性肺炎
食べ物と一緒に歯周病菌を体内に取り込み、その際にむせると肺へ細菌が入り込みます。免疫力が低下している高齢者は誤嚥性肺炎で亡くなることもあります。
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早産・低体重児出生
妊婦さんの口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染することで早産や低体重児出産に繋がるといわれています。危険率はタバコやアルコール、高齢出産などよりも7倍以上高い数値です。
その他にも、認知症、関節炎、腎炎、メタボリックシンドロームなど様々な全身疾患と歯周病は関係しています。全身の健康のために、歯周病治療をしっかり行い、継続的に予防を行いましょう。
歯周病は再感染するリスクがあります
歯周病予防のためにできること
歯周病は細菌による感染症ですので、1度治っても再感染するリスクが高い病気です。
歯周内科で歯周病を治したら、再び感染しないように歯周病予防をおこないましょう。
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ご家族全員で
歯周病治療に取り組みましょう歯周病治療を終えても、ご家族の中に歯周病の人がいると再び感染するリスクが高くなります。
また子どもにも感染しますので、お子さんのためにもご家族全員で治療に取り組む必要があります。 -
定期的な検査とプロクリーニング
歯周病菌が感染しにくように、お口の中を清潔に保つことが大切です。ご自宅でのケアで落としきれない汚れを、定期的に歯医者でクリーニングを行いましょう。
また歯周病菌がいないか検査を行うことをおすすめします。